パパ~たまには父の人生を知っていくのもいいかもしれない【第220回】

目安時間:約 5分

今日は日本では父の日です。

少し映画の話をば。『クレヨンしんちゃん•モーレツオトナ帝国の逆襲』で、子どもを連れて鑑賞に来たお父さんたちが劇場で落涙したというのは有名な話です。父ちゃん野原ひろしの若きが描かれているシーンです。

私が小学生の時に少々、トラウマになっている作品があります。それは、『衝動殺人 息子よ!』です。私の故郷、北九州若松も出てきます。 この作品は実話をベースにしていて、息子を(田中健)衝動殺人で突然、失ってしまった、両親(父→若山富三郎•母→高峰秀子)の苦悩を描いてて、小学生ながらに号泣したことを思い出します。もう今は怖くて観れないかもしれません。

名監督 是枝裕和の愛弟子、砂田麻美 監督の実父の終活の1年を撮ったドキュメント『エンディングノート』これは劇場で声を出して、泣いてしまった。

映画ではありませんが、何かと『北の国から』を観ます。どのエピソードを観ても号泣します。まぁ、特に『84 夏』『87 初恋』は。

人それぞれの父観というのはあるだろうが、私の心の琴線に触れるであろう涙するのは…思うに、父は強い、その強さとは、 権力や財力や地位や腕力ではなく、家族への愛、地味で、弱く、さえない、財力も地位もない、でも、父は家族のために、日々、闘っている。誰に知られることもなく…

映画やドラマとはいえ、落涙するのは、自分がきっと愛されて育ってきたからだろうと思う。

私の父は1935年に生まれ、2012年に他界した。高度経済成長期にモーレツに働き、バブルが弾けた後、定年退職を迎えた。的確な表現が難しいが、家庭を省みない、仕事の鬼といったイメージだろうか、なので、温かいパパというよりは、怖い厳格なオヤジという感覚だった。

なので、父の晩年の姿は、意外な場面の連続だった。孫を可愛がる姿もそうだったが、アルコールによって身体が崩壊していく姿だ。側にいた母や弟のことを思うと頭が上がらない、苦労してきたと思う。

そのことを前提とした上で記すが、偽善っぽいのだが、この父の壊れていく姿は、悲しくもあり、でも、人間としての父を見ているようだった。社会的ステータスや財力や、仕事の能力など、全く不要、無用、、記憶はなくなり、自分が誰か、家族が誰かもわからなくなり、最初は、アルツハイマーと言われたがこれは、アルコール依存に近い人が知っておいても参考になるかもしれないが、父は飲酒が激しくなった結果、肝臓と腎臓をやられてしまった…その結果、アンモニアを分解できなくなり、濾過されない尿が排泄されることになる、それがいかに毒性の強いものなのかを知らされることになった。 そしてそのアンモニアが血流で脳へ流れこんだということを、私は友達の看護師から知らせれることになる…嫌な表現だが、脳に直接、毒薬を注入されているようなことが起きていたのだ。

でも、父は父なのだ。この父の激動の日々のおかげで、今日の私がいるのだ。父とは話をしてきたつもりだが、まぁ、つもりだから、殆んど話していないだろう…激動の高度経済期の時や、その後、そして定年退職後、どんな心中か、私は察するだけで、知らないまま父を天国へ見送った。

そんな私も今は51歳。娘は今年の夏で20歳になる。父の日に、プレゼントされることは、普通に嬉しいし、それが、どんなものであっても普通に嬉しい。しかし、娘の心中はわからない。

でも、私の中では、誕生日や父の日といったイベントは特別ではなく、積み重ねてきた日々が宝だと純粋に思う。

私がラッキーだったのは、保育園、小学校、中学校、高校、部活、塾、それらの送迎を出来たことだ。時間もわずかな時間でも、その時間が捻出できたことを心から感謝している。その10数年間は大きく深い。

遊園地やテーマパークや海外も、ほとんど連れて行けなかったが、受験期に向かう時のスタバや、劇場で映画を一緒に観たことは、スペシャルなイベントだと思う。まぁ、それは私の一方的な思いなんだけれど。

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